野村養魚場
清流が自慢の下呂の味といえば川魚。
地域で生産されたものを地域で消費する「地産地消」に取組むパストールにとって、地元産の活きのいい魚は料理に欠かせません。とはいえ、天然ものを毎日手に入れるのは至難の業。ましてや深山の清流に住むイワナとなれば、なおのこと大変です。
そんな貴重なイワナを安定供給していただいているのが市内の山間地で養魚場を営む野村恒夫さん。『野村養魚場』は山からの水が水量豊かな谷川となって流れる傾斜地にあります。
「ここの水は上の山から幾重もの堰堤をくぐって流れてくるので、雨が降っても、ちょっとやそっとでは濁りません。水がいいおかげで自然の川と同じ環境で魚を育てることができます。ありがたいですね」と野村さん。
40年以上前に初めてニジマスを飼い、その後、アマゴやイワナも手がけるようになったものの、イワナには苦労したそうです。
「臆病な魚で、なかなか餌を食べないのです。イワナを育てるようになって20年になりますから、今では要領がわかっていますが、この魚だけは、まだ息子には任せません。」
冬でも水に入って出荷する魚を選別し、袋に詰めて、まだ口をパクパクしているうちにパストールの厨房に届けてくださるのです。稚魚が出荷できる大きさになるには、平均1年程度かかるそうです。アマゴが赤い斑点を持ち、身もほのかにピンク色を帯びているのに対し、イワナの斑点は青く、身は真っ白で、味もアマゴより淡白で繊細です。
パストールでそんな魚料理が出てきたら、それはきっと下呂の山中で野村さんの愛情を注がれた魚の晴れ姿。どうか味わってお召し上がりくださいませ。
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- at 2007年01月16日
